安倍晋三首相は2020年8月28日の午後17時から官邸で記者会見を開いた。記者会見では持病の潰瘍性大腸炎が再発し、国民の負託に自信を持って応えられる状態でなくなったとして、総理大臣を辞任する意向を正式に表明しました。国民からの支持率を大幅に下げた要因には、新型コロナウイルスで配布したアベノマスクの税金の無駄遣いや国民全員に10万円を給付する「特別定額給付金」の対応の遅れ、事業者への休業支援金・持続化給付金にも不満が膨らんだのであろう。
そして今後の治療について、「現在の薬に加え、さらに新しい薬の投与を受けることにし、今週24日の再検査では、薬の効果は確認されたものの、継続的な処方が必要であり、予断は許さない状況だ」と説明しました。
その上で、「政治においては、最も重要なことは結果を出すことだ。病気と治療を抱え、体力が万全でない苦痛の中、大切な政治判断を誤る、結果を出せないことがあってはならない。国民の皆様の負託に、自信を持って応えられる状態でなくなった以上、総理大臣の地位にあり続けるべきではないと判断した。総理大臣の職を辞することとする」と述べ、総理大臣を辞任する意向を正式に表明しました。
また、辞任を決めたタイミングについて、新型コロナウイルスの感染拡大もあり、「悩みに悩んだ」とした上で、▽7月以降の感染拡大が減少傾向へと転じたこと、▽冬を見据えた対策を取りまとめられたことを理由に挙げて、「新体制に移行するには、このタイミングしかない」と説明しました。
そして、「様々な政策が実現途上にあり、コロナ禍の中、職を辞することについて、国民の皆様に、心より、心より、お詫び申し上げる」と謝罪した上で、「拉致問題をこの手で解決できなかったことは痛恨の極みだ。ロシアとの平和条約、憲法改正、志半ばで、職を去ることは断腸の思いだ」と述べました。
東京オリンピックも延期になっているし、日本の経済が回復するのはいつになるんだろうね…。